何度も飛び降りてしまおうと思った川

わたしが休職する前は、会社の中にいるのが嫌で昼休みはずっと近くの川沿いのベンチに座っていました。その川には当然ながら橋が架かっていて、高さもそれなりにあります。私はそれをボーっと眺めながら「あそこから飛び降りたら死ねるだろうか」などと考えていました。穏やかじゃないですね。

 

さて、最近会社に戻ってきて会社周辺を散歩するようになったのですが、ある日、前にそんなことを思ってたな―と考えながら歩いていると、女性が写真を撮っているのをみかけました。その日は結構いい天気だったので、キラキラと光る川を見て写真を撮りたくなったのでしょう。

 

これはおそらくですが、過去のわたしなら、輝く川をみてうんざりしていたでしょう。しかし、その同じ川を見て写真を撮りたくなるほどきれいだと思う人もいるのです。では、彼女と私の何がその違いを生んでいるのか。それは見た風景に対する解釈が違うのだとわたしはその時気付きました。つまり、目の前の綺麗な光景を「うんざり」と解釈した自分がいたのでした。

 

これは、はたから見れば明らかな違いで、もしかしたらなぜ気づかなかったのかと思われていたのかもしれません。しかし、当事者になると中々どうしてそれがわからなくなってしまうのです。それほど無意識的にネガティブな思考とは忍び寄るものであるという事実は、今現在もとても実感することでもあります。

 

もちろん今は飛び降りて死のうだなんて考えていないですが、自分がまた同じスパイラルにハマらないためにも、こういった些細な気づきも書いていけたらと思います。

 

そんなところで今日はここで筆をおきたいと思います。